おはようございます、おみそです。

9月12日にアルトリア・グループ(MO)の株価が急騰したのは記憶に新しいところと思います。
MO-chart
※StockCharts.comから引用

この急騰は、若年層への電子タバコの蔓延を問題視したアメリカ食品医薬品局(FDA)が、各メーカーに対して若年層による電子タバコの利用制限策を60日以内に提出するよう指示したことが原因です。
特にシェアが強いJUULに対して後れを取っていた既存のタバコメーカーにとって、このFDAの動きがポジティブであると取られた模様です。

利用制限策が講じられない場合は、販売禁止もあり得るという、FDAによるかなりキツめの対応です。
コレを機にMO等がシェアを取り戻す可能性もないとは言い切れませんが、JUUL側がアッサリ対策を講じてくる可能性もあるため、暫くはどうなるか分かりませんね。

チャートの形自体は悪くなく、今回のFDAによる措置がある前から株価は上昇を続けてきました。
FDAによる措置などの追い風もあり、好調なMOですが、懸念もあります。
それは、今回のハリケーン・フローレンスによるノースカロライナへの影響です。

ノースカロライナはアメリカにおける葉タバコの大産地です。
ノースカロライナを直撃するハリケーン・フローレンスはタバコ原料の生産に悪影響を及ぼす可能性があります。
Altria Group Inc, the parent of Philip Morris USA, said the storm could potentially affect tobacco fields, and is exploring its crop-buying options to offset any losses.
※straitstimes.com「https://www.straitstimes.com/world/united-states/us-farmers-scramble-to-harvest-crops-as-hurricane-florence-looms」から引用
Once picked, tobacco leaves are tightly packed and stored indoors, where the plants are cured for seven to eight days with fans that distribute and regulate heat. If a power outage occurs, the leaves could overheat, spoil and no longer be marketable.
※insurancejournal.com
「https://www.insurancejournal.com/news/southeast/2018/09/13/500900.htm」から引用
ハリケーンによる農場への影響に加え、停電による葉タバコの保管への悪影響が考えられます。
今のところ、ダメージは限定的であろうとの報道もありますので、過度に心配する必要はありませんが、Q3以降の決算で何らかの影響や記載が出てくる可能性があります。

恐らく全体の売上に比べて影響は軽微だとは思うのですが、ハリケーンもタバコに影響を及ぼしうるというところは頭の片隅に入れておこうかと思います。


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